メンテナンス関連分野への技術提案

我が国のコンクリート構造物(橋梁・トンネル)のストック量は、平成20年度道路構造物に関する基本データ集、国土技術政策総合研究所資料、No.545,2009.によれば以下の通りです。

橋梁(供用中)の経年分布(全種別)

橋梁経年分布(延長)

トンネル経年分布(トンネル数)

トンネル経年分布(延長)

高度経済成長期に架設された橋梁の平均経過年数は、平成19年時点で41年となっており、トンネルの平均経過年数は43年となっております。これらのことは、今後、老朽化したコンクリート構造物が大量に存在し始めることを意味しています。

福島県道路アセットマネジメント
http://www.pref.fukushima.jp/douro/kanri/asset.htm
から、橋梁とシェッド・シェルターの説明資料を引用してみました。

橋梁 シェッド・シェルター

健全度ランクの推移(橋梁)

次に、トンネルの資料を引用します。

トンネル資料

「予防管理」手法によるトンネルの管理

福島県道路アセットマネジメントでは、定期点検に基づいた事業計画を進めることが示されております。

福島県道路アセットマネジメント

定期点検の重要性が理解できます。
以上の資料は、主に道路管理者の立場でのアセットマネジメントですが、更に地域を包含するインフラマネジメントの考え方をご紹介致します。
土木学会の平成19年度土木学会重点研究課題(研究助成金)「コンクリート構造物のインフラマネジメントに関する研究」成果報告書(概要版)から、引用します。
http://www.jsce.or.jp/committee/jyuten/files/H19j_01.pdf
インフラマネジメントの定義等は、以下の通りです。

インフラマネジメントの定義

インフラマネジメントの定義

インフラの維持・更新問題に対するフレームワークを提供するために

  1. 工学的かつ経済的視点から
  2. 長期的視点にたって(計画・設計・施工・維持管理を含む)
  3. 市民との協働(市民参加、情報公開)

のもとに行うべき、体系化された実践活動である。

インフラとコンクリート技術者のこれまでとこれから

将来の技術者の役割

これまでと異なり、市民参加を含む体系化された実践活動になります。

この考え方に従って、維持管理分野への技術提案を行いたいと考えております。
インフラマネジメントでは、地域住民の参画もありますので、これまで以上に地域貢献や社会貢献に寄与出来るものと確信しております。
インフラマネジメントを実現するために必要な要素技術の内、提案できる技術を分野ごとに述べることに致します。
インフラマネジメントの考え方から主要な部分を抽出して、要素技術を緑色枠内に示してみました。

インフラマネジメントの主要部分

要素技術と詳細を述べる分野は、以下の通りです。

  • メンテナンス分野における要素技術
    • 点検手法の合理化→維持管理分野
    • 新手法→維持管理分野
    • モニタリング支援→維持管理分野
  • IT分野における要素技術
    • デジタル化→GIS関連分野
  • 地域住民への情報公開(パブリックコメント)における要素技術
    • Web上での表示→GIS関連分野