ご存知の方も多いかと思いますが、労働安全衛生規則の改正により、これまで努力義務とされていた職場における熱中症対策が、2025年6月から法的義務となります。
主な改正内容は以下の通りです。
・熱中症が疑われる場合の報告ルートの設定や体制整備、および作業者への周知
・熱中症発症時の初期対応の義務化
・対象となる作業環境の明確化
など、これまで以上に熱中症を防ぐためのルールが明確化されました。詳しくはこちらを参照ください。→(福島県HP)熱中症対策の徹底について、労働安全衛生規則が改正されます(厚生労働省)
特に「・作業環境の明確化」では、「WBGT値(暑さ指数)28度以上」といった基準も用いられております。
以下に、WBGT値(暑さ指数)の予測に役立つツールをご紹介します。
- 環境省「熱中症予防情報サイト」URL: https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
【特徴】
・全国約840地点の「今日・明日・明後日」の3時間ごとのWBGT予測値を提供。
・気象庁の数値予報データを基に、実測値との補正を1時間ごとに実施(誤差標準偏差1.2~1.8℃)。
【活用例】
・作業前日の計画立案や当日の休憩スケジュール調整に利用できる。
(出典:環境省「熱中症予防情報サイト」)
- 日本気象協会「LiveAir WBGT計算ツール」URL: https://live-air.jp/wbgttool/
【特徴】
・手動入力で簡易WBGT値を計算可能(気温・湿度・日射量・風速から算出)。
・屋外/屋内別の計算式を採用し、現場でのリアルタイム推定に有用。
【活用例】
・計測機器が未整備の現場で、スマートフォンから簡易チェックが可能。
(出典:LiveAir(日本気象協会)「暑さ指数(WBGT)簡単計算ツール」)
日本気象協会によると、観測史上1位の記録的な猛暑となった過去2年には及ばないものの、今年の夏も気温は平年よりかなり高く、猛暑となると予想されています。
これからの季節、屋外作業時には上記のようなWebサイトも活用しながら、健康管理に努めてまいります。
N.I