5月末日、山形県鶴岡市の人気ラーメン店「琴平荘(こんぴらそう)」に行ってきました。
琴平荘は、毎年10月から5月末までの期間限定で営業するラーメンの名店です。
もともとは旅館として営業している建物を、オフシーズンの間だけラーメン店として営業するという
全国的にも珍しいスタイルで知られています。
最大の魅力は、“あごだし”の風味豊かなスープ。
焼きあご(トビウオ)を贅沢に使ったスープは、口に含んだ瞬間に香ばしさと深い旨みが広がり
思わず唸るほど。
クセがなく、透き通るように繊細なのに、どこか力強さも感じさせる一杯です。
スープは「あっさり」と「こってり」の2種類から選ぶことができ、
今回は「あっさり」のメンマラーメンを注文しました。
あごだしの上品な香りと雑味のないクリアなスープが絶妙で
思わず最後の一滴まで飲み干してしまいました。
メンマも特筆すべきポイント。
一般的なものよりも約3倍はあろうかという極太サイズで、しっかりとした歯ごたえと旨みがあり、
大変満足度の高い一品でした。
麺は自家製の中太縮れ麺。モチモチとした食感で、スープとの絡みも抜群。
大盛りの設定はなく、麺を追加したい場合は替え玉方式となっています。
あっさりメンマラーメン 右の小丼は漁師飯
替え玉(一玉)
私が訪れたのは、最終営業日である5月31日。
混雑を覚悟のうえで12時に受付(整理券を受け取る)を済ませましたが
ラーメンが提供されたのはなんと16時。
過去にも何度か訪れたことはありますが、今回が最も長い待ち時間となりました。
それでも、空腹のピークに味わう琴平荘の一杯はやはり格別。
今シーズン最後のラーメンを堪能し、最高の形で締めくくることができました。
今年も10月から営業が再開される予定なので、またこの絶品ラーメンを味わえる日を
心待ちにしています。
D.G