能登半島でのボーリング調査

弊社では能登半島地震の災害復旧のため、地質調査業務に協力しています。

現在、輪島市南部の能越道において、ボーリング調査を実施しているところです。能越道を走行していると、瓦屋根が多いこの地域では屋根にブルーシートが掛けられているのが多く見られ、納屋などが倒壊しているところもありました。

能越道は供用されてまだ2ヶ月しか経過していないそうですが、いたる所で路面は波打ち、谷側の斜面は崩壊してガードレールが宙ぶらりになっていたり、山側斜面では土砂崩れが多数見られたりしました。南部でさえこの状態であるので、輪島市北部や珠洲市ではどれほど酷い状況であるか、想像もつきません。

我々がボーリング調査を実施している場所は、いわゆる「谷埋め盛土」が変状している場所です。盛土が水平方向・垂直方向に20~30cm程度、谷側に向かって動いています。排水側溝や白線が寸断されているところを見ると、今回の地震の強大さに圧倒されます。

宿泊場所は顧客に準備していただいた宿舎(プレハブ)で、電気は確保されていますが水道は未整備です。自衛隊が展開している仮設浴場にお世話になっています。現場ではこのお風呂が本当にありがたかったです。厳しい環境ですが、周りの状況を見ると贅沢は言っていられないなと感じます。

被災者の皆様の生活を一刻も早く取り戻すために、弊社では今後も建設コンサルタントとして災害復旧に協力していきたいと思っています。

C.G