令和元年の現場研修会を新潟県長岡市(旧山古志村)で行いました。
研修会は弊社の技術顧問を講師とし、虫亀地区の地すべり地、中山隧道、萱峠トンネルについて実施しました。
虫亀地区は地すべりの常襲地帯であり、昭和55年には地すべり頭部の滑落差約50m、幅約200m、長さ約1500mの面積25万m2に及ぶ長大な地すべりが発生しました。発生当時は夜明け前の闇の中、雷鳴のような音と木々が折れる音が鳴り響き、移動土塊の先端部が膨れながら県道を飲み込み、約500m下方に移動したそうです。現在は集水井工、横ボーリング、杭打ち工、排土工等の地すべり防止対策工が実施され、多くの棚田が点在し美しい田園風景が広がっていました。
中山隧道は、国道291号旧道のトンネルで、延長877mは手掘り隧道としては日本一です。また、ドキュメンタリー映画「ほるまいか」の舞台となった場所で、現在は史跡として整備保存されていました。
萱峠トンネルでは施工方法、点検方法などについて学ぶことができました。
研修に参加したことで、土木技術の知識を深めるとともに、道路管理者様にご協力をいただき、貴重な体験をすることができました。
D.G